同じ時間勉強しているのに、成績が上がる人と上がらない人がいるのはどうしてでしょうか?成績が上がる人の特徴をまとめました。

常にトップスピード

東進でのセンター模試のあと、一日中模試を受けてへとへとになったという生徒がいる。一日勉強してへとへとになれたということは、つまりその人がトップスピードで一日中解き続けたという証明である。僕は、この模試でへとへとになる感覚を毎日味わってこそ質を保って勉強できているという風に考えている。その生徒に聞いてみたら、こんなに頭使って勉強したのが初めてと言っていたが、ではなぜ毎日それくらい集中して勉強しないのか、ということになる。確かに、模試は分量も多く、制限時間も決まっていて、自分の能力を最大限まで引き出しやすい環境ではあるが、逆に考えれば、この環境を揃えれば、毎日模試の日のような集中力で勉強できることになる。成績が上がる人は、常にトップスピードで学習をしている。


ダラダラ解かない。メリハリをつける。

普段から数学では試験を意識しながらトップスピードで解く練習を積まなければならないことは理解していただいていると思う。当然これは、他の科目にも言えることであって、センター国語の評論に30分かかるようでは他の分野は解き終わらないし、センター英語も同様である。速読・速答の意識で勉強しなければ、単位時間当たりにこなせる勉強量も大幅に変わってきてしまう。成績が上がる人の学習はメリハリがつけられている。

スケジュールを決める

成績が上がる人が実践していたのが、スケジュールを細かく決めることと、自分の処理能力の限界近い分量の問題を自分に課すことである。まず、一日を漠然と使うのではなく、何時から何時までは何の科目というように割り振ることが大切である。そして、さらにその時間帯ごとに何の問題集をどのくらいやるのか頁数を割り振るわけであるが、ここで重要なのが、自分が本気で解いて終わるか分からないくらいの量を自分に課すことである。どのくらいの速度で問題をこなせるかということは自分が一番良く知っていることだと思うので、2時間で問題集を15ページやるなど、ちょっと無理したら終わるかもくらいを目安に頁数を指定する。もし終わったなら自分は頑張った、で早めに休憩を取ってもいいし、終わらなくてもそこで気にする必要はない。そのあと丸つけや休憩を少し挟んだ後、また集中して解く、ということを繰り返し、メリハリを付けた勉強サイクルを作っていくことが大切。それができれば、一日が終わった時にもう何も頭が働かないという感覚と達成感のある勉強ができるだろう。


すぐに調べる

分からないことというのは日常的にいつでも浮かんでくるものではあるが、「まあいっか」の癖を付けてはいけない。まず学校の勉強についてだが、その日習ったことや浮かんだ疑問はその日のうちに全て片付け、理解するという姿勢がとにかく最重要である。「今日習ったことまあ良くわからなかったけどチャイム鳴ったし終わりにするか」とノートを閉じてしまうのは最悪。その分からない、のツケはいつ支払うのだろうか。テスト前にまとめて一夜漬けしてごまかしても、力になるのだろうか。

成績が上がる人は、必ず「すぐに調べる」ということを習慣にしている。

日常の出来事に疑問をもつ

勉強というのは一夜漬けで身につけるものではない。また、分からないけどまあ覚えればいいというものでもない。分からないままでいることが「気持ち悪い」と感じるようにならなければいけない。日常の疑問に対しても同じである。空が青い理由や、植物が紅葉する理由を正しく説明できるだろうか。幼少期には身の回りの事象に対して何で何でと親に問うた時期もあったはずだが、今は正しい知識を得て全て説明できるようになったから何でと思わなくなったのだろうか。それとも、分からないけれどそういうものだからと自分をやり込めてしまう癖がついてしまったからだろうか。そういうところから勉強に対する悪い癖がついてしまうように思う。

スマホを活用する

せっかくスマホという情報に溢れた文明の利器を携帯しているのだから、何でと思った瞬間にブラウザを開き調べる癖を付けるべきである。ただし、信憑性に欠けるキュレーションメディアのように、そのサイトに書いてあることが本当かどうかは分からないため、常に批判的思考を持ちながら複数のサイトを調べることが大切。やはり人間として、思考を放棄するのではなく、常に学び続ける姿勢を持ちたい。


現役の東大生に「成績が上がる人の特徴」をまとめてもらい、その内容に一部加筆しました。自分の学習法は「成績が上がる」ものか、それとも「成績が上がらないものか」をぜひ見直して貰いたいと思います。

「こんなに頑張っているのに成績が上がらない」と嘆いている暇はありません。悪い癖を見つけたらすぐに改善してください。より具体的なアドバイスは、興学社学園東進の各校でお伝えします。

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