東大生は色ペンを1色しか使わない。(多くても2色)
今回は、そんな色ペンについてのお話。
あなたは何色のペンを使っていますか?
予備校に通う生徒を見ていると、ケースから5色も10色もペンを取り出し、さらに定規を使って丁寧に線を引き、まるで参考書?と思うようなきれいなノートを書いている高校生がいる。
「そんなにたくさんのペンを使って大変ではないの?」
「ええ?でも、カラフルな方がわかりやすいし見やすいから…」
「定規を使わないほうが速く書けるように思うけれど」
「だって綺麗なほうがいいじゃないですか」
そう。子供の頃から「ノートは綺麗に書きなさい」と言われ、素直に指示通りに従ってきた子は、どうしてそうしなくてはいけないのか?という疑問を持たないことが多い。見た目が綺麗なほうが善というわけだ。(ちなみにこうした傾向はなぜか女子生徒のほうに多い)
目的か?それとも手段か?
でもちょっと待って欲しい。素直なことはいいことだが、そもそもノートを書くということにはどういった意味があるだろうか?もし授業で言われたことを、一度聞いただけで100%完璧に覚えることが出来るなら書き留める必要なんてないはずだ。そう、ノートは忘れることを前提に記憶補助のために書くものでしかない。
そもそもノートを見るのは自分だけという場合が多いわけで、自分が見直してわかるのならばどんなに雑であってもかまわない。
必死になってカラフルで綺麗なノートを作ろうと時間をかけてしまうと、手段のはずのノートが、「ノートをとること」が目的になってしまう。
難関大学に合格する高校生は何色のペンを使っているか?
実際自分も中学生の時はサラサボールペンが好きで、学校でノートを取る時ペンの色をいつも使い分けていた。
中学生の学校の授業くらいならそれでも間に合っていたが、高校生になって勉強量が多くなると、色を使い分けるのが面倒になり、赤シートで隠れるオレンジペンのみを使うようになった。
ノートを綺麗に取るのに夢中になって、先生の話を聞き逃すのが一番良くないと思ったためである。
黒板通りのノートを作って満足するのではなく、ノートが少し綺麗じゃなくても、先生がある語句について話した内容を、語句に注釈をつけてメモしておくことが大切。
黒板プラスαのメモができるかどうかが学校の勉強を活かせるかどうかにつながる。
一色選ぶなら何色がいい?
ちなみに、このことは千葉大医学部の学生にも物凄く同意を得られたのだが、備考として赤い色ペンは赤シートで完全に隠すことが出来ない。
僕はオレンジのペンを、医学部生はピンクのペンを使っていたのだが、オレンジやピンクのペンなら完全に隠すことができるので1色ならそれらがオススメである。